輸入照明とロートアイアン のマストレTips

    輸入照明・家具、ロートアイアンなど欧米製品を扱う中で得てきたマストレの様々なアイデアや知見をご紹介します。
    商品の輸入に始まり、カスタマイズ・オーダーメイド商品の製作とニーズをカタチにする探究を行っています。

    ロートアイアン・ロートアルミの塗装色

    Posted by T.Yamashita on Aug 31, 2020 9:00:00 AM

    ロートアイアン・ロートアルミの塗装色の多くは、黒または白ですが、それ以外の色で塗装することもできます。

    黒・白以外では、緑系を選ばれる方が多いでしょうか。
    緑色は、植栽と馴染みますので、屋外の門扉やフェンスでよく採用されています。その他の色は、外構に使われるタイルや石と同系の茶色も、上品な仕上がりになります。また、黒に近い濃い茶色や緑は、日の光が当たると色を感じられ、日が陰ると黒になる、奥行きを感じる仕上がりになります。

    ロートアイアン・ロートアルミは、一点一点オーダー製作をしています。
    一般的な黒は、オールマイティでどこに取り付けても調和がとれ間違いありませんが、一点ものをオーダーされるのですから、壁紙や床の色を選ぶように、ロートアイアン・ロートアルミの色も、インテリア・エクステリアの雰囲気に合わせ、考え合わせていただくのも良いと思います。結果、黒に落ち着くのも、また良いと思います。

    特注色の色指定は、日本塗料工業会のペイントカラーでお願いしています。
    イメージに合う色を決定したら、塗装サンプルを作成して実際の色味をご確認いただくことをおすすめします。

    ご用意するサンプルは角材で小さいものですので、大きな製品に塗ったイメージを想像しづらいかもしれませんが、ぜひ日向でみた時と、日陰で見た時の印象の違いを感じてみてください。
    室内で色サンプルを見た印象は、屋外で見る時より落ち着いて見えます。
    また、大きな広い面積に塗装すると、一段明るく・発色良く感じることが多いです。

    室内より屋外で明るく感じるのは、塗料には光沢があり、太陽光にあたると光の量が多い分、より輝き発色よく感じるのだと思います。日向で、色の彩度が高く迷いが生じたら、ひとつ暗い色を選んでみるとよいかもしれません。

    それから、色をみるのに、タイルや床のサンプルがお手元にあれば、並べて調和するか確認するとよいと思います。

     

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    日本塗料工業会のペイントカラーは、単色の指定方法です。

    色は、単色以外に写真左のような緑青風と、古美塗装があります。
    ベースに黒を塗装し、その上に筆で汚すように別の色を塗り重ねていく方法で、アンティーク調の趣がある仕上がりになります。色は、黒地に金や銀の金古美・銀古美、黒地に緑青風仕上げです。

    金・銀古美色は、凹凸がある面と相性が良いので、矢尻などの鋳物パーツ部分や、鋼材を叩いて加工したハンマートーンに良く映えます。
    緑青仕上げは、上の写真のような仕上がりになります。

    塗料は、色に加え、あと艶具合を選ぶことができます。
    一般的な塗料の艶の状態は、全艶・半艶・七分艶消し三分艶・艶消しです。
    ロートアイアン・ロートアルミ製品は、ツヤツヤの状態よりも少し落ち着いた七分艶消し三分艶や、艶消しが良い雰囲気になります。
    塗料は本来艶があるもので、艶は、塗料によって差がありますが、紫外線によって塗装後に徐々に落ちていきます。
    艶消し塗料は、フラットベースという調整材を入れて調合します。時間の経過で艶が落ちた状態を意図的に作っていますので、経年変化のアンティーク調は、艶消しのイメージが強く、ヨーロッパのクラシカルなデザインのロートアイアン・ロートアルミ には、艶消しが良く合います。

    その他の仕上げ方法

    アルミエイジング加工

     

    Topics: オーダーメイド製作のこと, ロートアイアン・ロートアルミ