輸入照明とロートアイアン のマストレTips

    輸入照明・家具、ロートアイアンなど欧米製品を扱う中で得てきたマストレの様々なアイデアや知見をご紹介します。
    商品の輸入に始まり、カスタマイズ・オーダーメイド製作とニーズをいかにしてカタチにするか探究を行っています。

    アルミ ハンマートーン加工

    Posted by T.Yamashita on Oct 20, 2020 7:19:34 PM

    鍛鉄の鉄をハンマーで叩き鍛えた時にできるハンマートーンをアルミで再現してみました。鉄は鍛えることで、伸ばしたり曲げたり加工しやすくなります。ハンマートーンは、職人が手作業で作り出した証。まさにクラフト感です。

    アルミは、鉄と違い叩いて鍛えるような特製はありません。熱して加工できる温度範囲が狭く、また伸びがなくたいへん割れやすい性質を持っています。

    ですので、JIS規格のアルミパイプ材とフラットバー材を使い、ツルッとした表面に塗装で仕上げる方法のみでした。

    そこでロートアルミもロートアイアンのように、クラフト感を感じる質感が欲しいと思いトライしたのが、写真のハンマートーン加工です。

    無垢材にのみ加工できます。

    表面に浅い叩いた後を付け、角を叩いています。どちらも職人の手でランダムに加工します。

    仕上げは、単色や特注色、古美でもどの仕上げもできます。今回の写真の仕上げは、ワイルドなイメージで仕上げたもので、黒塗装に銀で角を汚しています。インダストリアル系に馴染みそうです。擦れ具合で力強さが表現できます。

    ハンマートーン加工で作る製品は、厚みがあるフラットバーのフェンスがおすすめです。

    ■その他のアルミの叩き加工

    その他に、機械で加工する角叩きがあります。

    アルミ 二つ角叩き

    上の写真は、アルミの二つ角叩き。四つある角の内、上二つを叩いています。フラットバーの手摺の天端によく使われます。

     

    20201019_03

    次の写真は、四角叩き。四つある角を全て叩いています。

    ロートアイアンの叩き加工の門扉は、ラインが少し柔らかくみえます。

    > マストレ門扉:NPG-047

     

    その他にも、アルミ材の表面に浅い傷を付けた「アルミエイジング加工」も行っています。

    Topics: オーダーメイド製作のこと, ロートアイアン・ロートアルミ